「新人さんにFC所属をおススメしない」ってどういうこと?
しおんずです。
さて…Googleで「FF14 FC」と検索をかけると、ロードストーン上で書かれた1つの日記が上位に挙がって参ります。
ずばりタイトルは…
だ…誰やこんな日記書いたんは!!!
うちのサイトの方針を思いっきり邪魔してるヤツは…!!!
僕ですね。
まごうこと無く僕です。
さて今回はこのサイトが生まれたきっかけでもあるこの日記を改めて考察して参ります。そして出来れば…このロドスト日記よりもこっちのサイトの方が上位に出てくるようにしたい…wそんな邪な願いを引っ提げての更新です。
リンク先に飛ばなくてもある程度の内容が分かるよう、リメイクも兼ねた記事となっておりますので、未読の方も安心してお読みくださいませ。
目次
・そもそもどうしてあの日記が生まれたのか
当時から気になっていたんですが、FCの勧誘における最重要キーワードは
「若葉・初心者歓迎」
なんですよね。これおかしくないかな??って当時から思ってます。
いや気持ちは分かる。募集したことある人ならぜったい分かる。若葉ついてないのにFC入ってない人って「好きで1人でいる人」ばっかりですからね。でも言いたかった。
当たり前の大前提なんですが、FCへの加入はまず
「お互い」の環境が変わることを理解した上で行うべき内容です。
FCって何ぞや?という理解度の冒険者さんは、まずFCに参加することで
「1人で進めるゲーム」から「皆と遊ぶゲーム」に切り替わることを前提として理解しておくべきですし、
FCに人を招きたい、という運営サイドの方々は、新規加入者さんに「FCの空気を変えてもらう」ことを期待してはいけません。むしろ、「自分たちが変わる」必要があります。
この前提を持っていないミスマッチが起こると、必ずどこかで瓦解が起こります。
故に、その判断もおぼつかないレベルのプレイヤーさんがFCに所属したからといって、FCの命運や事態が好転するようなことって、殆ど起こらないと思うんです。
悲しいことに、新規プレイヤーさんがFCに入って、その後ログインしなくなり、いつしか除名を受けて…そうして、もう何か月もお会いしていないプレイヤーさんを何度も見送って来ました。
当時、日記を書いた原動力は「怒り」に近いものでした。
面倒を見切れないのに、何故新人さんばかり呼び込むのか?
楽しいはずのFC生活を目指したプレイヤーさん達が、何故エオルゼアを去ってしまうのか?
そんな人たちがFCに所属したことで、誰かにとってのプラスになったのか?
わずか半年で、あまりに多く…そんなことを思わされる日々が続き。
FCマスターさん達が集うCWLSや、身の回りのFCさんを見ていて、沢山の意見を目にする中で、少しずつ実態が見えたこともあり、あの日記に至ったのでした。
・FC加入の前にやることがある
FF14はサービス開始から実に7年が経ち、また新規プレイヤーや復帰プレイヤーにとっての敷居を下げるべく、過去コンテンツにも頻繁に手が入れられております。故に、FC加入うんぬんの前に「このゲームで出来ること」を理解することから始めましょう。「FCに入らないと出来ないこと」もこの時に是非抑えておいてください。
FCで出来ることについては前回の記事をご覧下さいませ。
・新人さんが勘違いしてはいけないこと
早い段階でFC所属を検討されるプレイヤーさんは、傾向として
「他人と交流することにそもそも慣れている方が多い」と見ております。他ゲームでの経験値が生きている方も多いみたいですね。ですので、「1人だと寂しい!つまらない!」という考えで所属を検討する人が多い。
ですが…
FF14には、他のプレイヤーと接点を持つ機会は山ほどございます。
何ならコンテンツファインダーで出会う方々も、貴方の最高のパートナーとなってくれる人が潜んでいるかもしれません。ロードストーンで日記を書けば、めちゃめちゃ沢山の人があなたに興味を持ってくれるはず。
「戦闘が苦手だから…何度倒れても気にしなくていい関係が欲しい」という方も中には居るかも。
大丈夫です。そんな人たちだけが集うリンクシェル(チャットグループシステム)だって山ほどございます。
「いや、戦闘は苦手じゃないから、高難易度コンテンツ出来るくらいのフレンドが欲しい」
ご安心を。FF14は「固定メンバー募集」という文化がございます。FC活動と別に固定に参加している人も沢山いらっしゃいます。
そう考えると…
FCに入らなくても、あなたが望む「ある程度」の人付き合いは出来るのです。
ロドスト上では、それを敢えて
「あなたが望んでいるものが、FCに入ることで
手に入る確率はかなり低い」
と書きました。
言い換えれば、FC加入で得られる楽しさは、ここまで書いた内容とはちょっと違うものになる可能性がある、ということ。
つまり、FCに入りたいと考えている方は、
加入前に「皆さんとこんなことしたいです!」ということを、メンバーさんと一緒になってある程度考えられるようになっておく必要がある、ということです。
たまーにいるんですが、
「FCメンバーの中に、イン率高いけどよく知らない人がいて、フレンドにもなってない」
という方、いませんでしょうか。同じような人、見かけませんでしょうか。
こういう「他人扱いになっている」メンバーさんが多いと、ふとしたはずみでそのFCは解散します。
有事の際に集団としてまとまれないのであれば、居る必要がありませんものね。
お客さんとしてもてなしてもらえるのは、体験期間の間だけ。ましてや、イン時間が合わず中々会えない…けれどそのFCのコアメンバーだって人もいる。
そういう「既に出来上がっている関係」に飛び込むんだということを、頭のどこかに置いておいてほしいと思ってます。そうでなければ、高い確率で「ぼっち」になります。
ましてや「FCに入ればテレポ割引使えるし、みんな手伝ってくれるから」なんて考えはダメですよ!それはどこのFCでも同じです。差別化が難しいFCという組織を居心地の良いものにするために、皆さん大なり小なり努力をしているのですから…
どうしてもという方は、ソロ活動支援FCを探すか、ご自身でFCを作りましょう。
進行度的な部分で言えば、FF14を始めた時点でリアルのフレンドがいる方以外は、例えばメイン2.0をクリアしているくらいの頃(※)でしたら、安心してFC探ししてもいいのかなと思います(新生エリアをマウントで飛べるようになる頃ですね)。一緒に遊びに行けるコンテンツが少ない状態でのFC所属は、何をするにも分からない中で楽しむのって大変でしょうから…
※根拠としては弱いですが、レイドコンテンツ「大迷宮バハムート」やアライアンスレイド「クリスタルタワー」、光る武器第1弾「ゾディアックウェポン」、各種ルーレットなど、その時点でも一緒に遊べるコンテンツが増える頃です。つまり「誘われやすくなる」ということ。
・募集側が覚えておいてほしいこと
「募集停止」しているFCさんって結構いますよね。何ででしょう?
考え方はそれぞれでしょうが、うちが募集を常時行っていない理由を紹介しますと
「人が増えるのっていろいろ大変だから」です。
学校のクラスで例えてみましょう。
転校生がやってきたら、普通その話題で持ちきりになりませんか?
どこから来たのか、どんな子なのか、どの席に座るのか気になりませんか?
職場で例えましょう。
業界未経験の人が入ってきたら不安になりませんか?
誰が教えるのか、その人がどのくらい仕事が出来るのか気になりませんか?
オンラインゲームだと何故かピンとこない人が多いみたいなんですが、あくまでやって来るのは「人」なので、普通に考えたら結構なイベントなのです。
人を増やすのは大いに良いことですが、まずはそういう意識をアクティブメンバー全員が持っておく必要があります。
転校生が来る日の前に運動会の予定なんか入れてたら普通大変なことになると思います。その辺の配慮は誰でも出来るはず。難しい課題ですが、アクティブメンバー全員が協力しないと、基本的に人は定着しません。
募集期間の間だけ、加入初期の時期だけでも良いんです。
その時だけでも力を合わせて、FCの中心を「新人さん」にシフトしてあげましょう。
それから「若葉・初心者募集」と書きながら、「FC初体験」みたいな人だけを狙って勧誘するのは止めましょう。(いないとは思いますけど…)ブラック企業みたいな勧誘なので、される側は普通に怖いと思います。最初のFCがその人にとっての「FCの比較基準」なのです。
もちろんFCは掛け持ちが出来ないシステムですから、加入者は自然と若葉・初心者の方に寄ってしまうものですが、FCとしてのコンセプト・雰囲気がしっかり主張できていれば、復帰勢・移籍の人たちもきちんと応えてくれます。これは実体験として感じている次第です。
FCとしてのコンセプト決定や、募集のパターンなどについては、当サイトでも引き続き考察して参りますので、良ければ参考にしてくださいませ。
・お互いが「変化」を求めている
FCに入りたいと思っている人の多くは、「人付き合いを深めたい・広げたい」という方々だと思います。
他方、人を集めたいと思っているFCの多くは「FCを賑やかにしたい・大きくしたい」という考えをお持ちかと思います。
この時、お互いが「相手に変化を求めている」という状況が一番危ういです。
FF14におけるトラブルはコミュニケーション不足から来るものが圧倒的に多いのですが、大体のトラブルは「相手に期待しすぎる」ことから始まっている…そんな気がしています。
明確なルールを自分たちで決める「フリーカンパニー」というシステムでは、それが顕著に表れます。
現実世界でもそうですが、他人に変わることを求めるより、自分が変わることの方がはるかに簡単で、有意義です。
もしもあなたが初めてFCへの所属を検討されているのでしたら、「FCに入って自分がやりたいこと」を見つけるところから始めましょう。
もしもあなたが初めてFCを立ち上げるつもりなら、時間をかけてでも「自分たちのFCにしか出来ないこと」を探しましょう。
もしもあなたの尊敬するマスターが運営に悩んでいたら、マスターがその事に集中して悩めるように、少しだけ気を遣ってあげましょう。
「新人さんにFCをオススメしたいワケ」という日記がいつか書けるように、
当サイトはFCに関わる全てのプレイヤーさん達を応援していきます。
・おわりに・余談
ロドストで書いた時は(アレでもかなり)温度感を落として書いたつもりなんですが、かねてから「FCに所属すること」について色んな方が腹に一物抱えていたらしく、それはまぁあちこちで様々な意見が噴出しておりました。面白かったのが、ロドストにコメント頂いた方は「FC所属者」が多く、Twitterで引用などをされていたのは「未所属らしき方」が多かった点です。考えてみれば自然な偏りだとは思うんですけどね…w
Twitterも結構追いかけてましたが、いわゆるプチバズり状態を初めて経験したので、「これは!」という意見もひょっとしたら見落としてしまっていたかもしれません。申し訳ないです。その代わり日記に頂いたコメントは、今でも何度も読み返しています(本当に的確なご意見が沢山ありました)。
余談ですが、かの有名な「光のお父さん」という作品を知っているかどうか、また同作品中で活躍した「FC:じょびネッツァ」様へどんなイメージを持ったか、というところが、あの時期以降の新規プレイヤーにとって「FCってこういうものなんだ」という認識を左右したんじゃないかな、と思ってます(僕も原作と劇場版を履修済みです)
しかしFF14が如何に歴史の長いゲームであっても、FCというのは結局「人の集まり」で、「組織論」も通用する分野です。人生において「組織」に所属したことがない人間は居ないのですから、考え方ひとつで大きく変えられる部分はきっとあるはず。僕は組織論を研究した人間ではありませんが、FCって「組織」なのか「集団」なのか、絶妙な視点で見れるものなので、観察してて面白いなーと思ってます。その辺を今後も発信したいですね。
ただ、究極的には「別にFC所属してなくても良いから、自分にとって大事なフレンドさん達と、明日も楽しくまた会えるエオルゼアであれば良い」というだけなので、そういう視点で運営しているFCマスターの話に興味がある方は、引き続きよろしくお願いします。