FF14のFC運営をひたすら考えるブログ

「FCに馴染めない」を脱却するために

しおんず
しおんず

しおんずです。

いつも閲覧ありがとうございます。ここ最近は更新頻度と裏腹に、継続的な閲覧を頂いておりまして…中には検索結果から飛んできていただける方もいる様子です。重ねてお礼申し上げます。

さて、この検索結果を眺めていてふと目に留まったのが

「FF14 FC 馴染めない」の文字。

うちのサイトも引っかかるには引っかかるんですが、まだこの点について踏み込んだ記事が無く、そしてこれは見過ごせないキーワードだなと感じた次第ですので、1マスターとしての意見として、皆さんにも共有できればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

「馴染めない」のが「当たり前」でいい

さて、のっけから攻めた見出しですが…w

この記事にピンポイントでお越しの方には、このサイトがそもそも「FCに入らなくてもFF14は楽しいよ」という所からスタートしていることをお伝えしなければなりませんw

始めたばかりの若葉プレイヤーさんに向けて書いた記事でしたが、いま現時点でも根幹の考え方は変わっておりません。基本的に「人間関係」というのは変動して当たり前。完成された人間関係というのは無いのです。

「馴染めない」というフレーズが浮かぶに辺り、2つの観点から探っていきますが、ボク個人の観察結果としては「馴染めない」ことより「馴染み過ぎている」ことの方がよっぽど根深い問題を抱えているケースが多いです。表裏一体の問題ではありますが、馴染めない~と悩んでいるうちは比較的状況を変えやすいと思っておりますので、肩肘張らずに読み進めて頂ければ幸いです。

「お互いに関心を持ってもらう」ことが肝要

馴染めないという感覚が生まれる最初の1点は「メンバーに対してどう接していいのか分からない」という点ですね。これは誰か特定の人に対してとかではなく、FC全体が何かこうまとまった印象を受けていて、なかなか話しにくい…という感覚の方向けの話です。

こうした感覚をお持ちの方々に是非実践して頂きたいのが「単純接触効果」です。
似たような言葉に「熟知性の原則」というものがあるそうですが…

要は、相手プレイヤーとしっかり対面することが出来ていますか?というお話。

人は、同じものに何度も触れたり、聞いたりすることを繰り返すことで、関心が「好き」「興味がある」といったプラス方面に作用しやすいという傾向があります。これが自然発生的にどれくらい起こっているか?というのが、馴染みやすさに直結していると見ています。

FCハウスが無ければ、グリダニアの園芸師ギルドの花壇とか、居住区エリアの広場とか、メンバーの個宅とか…周りのプレイヤーの邪魔にならない「たまり場」を決めておいて、そこに集うようにしてみましょう。

そうした所で会話する(=チャットする)ことで、ただのチャットより何倍も情報量が増え、親密度が上がりやすくなるのです。とりわけFF14はエモートやミラプリなども多く、SSなどを撮ることが好きなプレイヤーも多いです。キャラ同士で顔をあわせるだけでも大きな差が出ます。

レベリング途中のジョブ姿を見てレベルレの提案をしたり、ミラプリを褒めると「実はこのIDの周回がしたくて…」という話が出たり。馴染めないなーと感じている人の半分以上は、「周りに対して/比べて、持っている情報が少ない」人だと個人的に考えております。何の準備もせずに取引先に向かう営業が居ないように、何の話題も情報も持たずに話せる人はいません。顔(というかキャラ)を会わせれば分かることは本当に多いので、なるべく実行してみましょう。

顔なじみのプレイヤーさんが突然ララに幻想してたら見に行きたくもなるよね(実際に会って撮ったSS)

裏を返せば、直接集っていない場での会話というのは「話題の共通性」に依存したものが大きく、仮に参加できる話題であっても「いま忙しいしな」「あ、自分には関係ないな」とスルーしてしまいがちです。FCチャットやLSチャットが「挨拶だけのチャット」になってしまうという話はよく聞きますが、特にストーリー進行中のプレイヤーさんは「メインストーリーに時間を割いている関係上、皆の集まりに参加しづらい」というハンデが発生しがちです。この点は頭に入れておきましょう。

もし…(僕が観測する限りではほぼ見ませんが)主要メンバーがいつもハウスから出払っていて、そもそもの交流が無い・連絡用にしかFCチャットが機能していないのだとしたら…それは恐らく他のメンバーにとって「その状態が最も居心地の良いFCの状態」であるということになります。

こうしたケースは個人の力ではどうにもならない(むしろ、すべきでない)ので、あなたが管理者ポジションでないのならば、所属を再検討する理由になります。相手があってのコミュニケーションです。変に気負わず、誰かに相談してみましょう。

「遊べるコンテンツの差」は、「コミュニケーションの壁に成り得ない」と思い込もう

もう一つの「馴染めない」要因として挙げられるのがやはり「遊べるコンテンツに差がある」という場合の話。例えば蒼天ストーリー進行中のメンバーに対して「G12の地図を消化しに行こう」と提案するのは無理な話で、他にもストーリーの進行度によってチャット内の話題を選んだり、といったこともあり得るかと思います。

FCメンバーでストーリー進行のお手伝い。FC活動の醍醐味の1つですね

この辺においては、FCに「加入する側」よりも、「受け入れる側」の方が実は負担が大きいです。

体験から始めたい、というプレイヤーさんに対して「居ついてもらうためには、どうしたら楽しんでもらえるか?どう接したら負担にならないか?」ということを考えたことが無いFCマスターは、恐らく居ないのではないかと思います。その前提段階で例えば「漆黒クリアが加入条件」などといった、いわゆる足切り条件を設けていないのであれば、尚更です。

考えてみれば、「FCメンバーとの進捗が合わず、FCの雰囲気に馴染めない…そんな人たちが集まるLSを作りました!」という背景で設立されたLSに所属したとて、進捗が揃うメンバーは決して多くはありません。そのような中、何故そのLSなら自然と発言できるのか?ということになりますよね。(この点の推察は後述します)

つまり、コンテンツの解放状況が何であれ、馴染める人は馴染めるし、馴染めない人は馴染めないのだ、ということを理解しておかなければなりません(身も蓋も無いですが…w)

では上手く馴染める人達は何が出来ているのかというと…自分の状況を伝えるのがとにかく上手です。要するに、発言回数が多いということですね。

とにかく何でもいいからちゃんと発言する、「外野にならないぞ」という意識を持っている…それが見える人はどこかで必ず話題の中心になります。受け入れ側としても、非常に距離を詰めやすく、ありがたい存在です。

というか、「この人馴染めてるかな?大丈夫かな?」という視点、見守られている本人以上に周りが気にしています。いま、自分が挑戦できるコンテンツで最も関心があることを、臆せず周りに伝えることで、「待ってました」とばかりにメンバーがすっ飛んでくるのが良い組織の1つだと思っています。メンバーの満足度が高そうな、そうした声が溢れてくるFCさんは、大体コレが自然に出来ていますね。

そして前述したLSのように「環境が変われば発言しやすくなる」理由として、最たるものは「『この人達も自分と同じで発言が苦手なんだ』と信じようとする意識がある」からです。

…と書くとちょっと悪い表現になってしまいましたが、つまりゲーム内コンテンツに依存しない、「感覚的な共通項を持っている」ことが会話のハードルを下げているというわけですね。

この「感覚的な共通項を持つ」ということが組織や集団において最も大事なことで、ここまでに述べてきたこと全てに当てはまる項目です。ことFCやLSにおいては、どんな目的であっても自由に結成・解散が出来るものですから、何か一つ「ピンとくるものがあった」、それだけでやって来た人たちは多いはず。この点に立ち返って構えておくことで、ある程度「受け手を信頼して気軽に発言する」という第一歩が取れるのではないかなと思います。その共通項を探すためにも、なるべくなら顔を合わせるほうが簡単ですよ、という話です。

ある意味「リセットしやすい」のだから、自信を持って

実生活の人間関係でもそうですが、冒頭で触れた通り「馴染み過ぎている」状況の方が、何かと気苦労が多く必要になることが多いです。例えば、特定のメンバーの発言力が強すぎるが故に、全体の意見傾向がそちらに傾きがち…というシーン。およそこうした事態の殆どは、その組織に関わってきた時間や親密度が高い人から発生しやすい…というのは、想像に難くないでしょう。

こうした事態を前に最も頭を抱えるのがFCマスターなわけですが、他方で「馴染めないなー」と感じているメンバーさんからしてみれば、身の振り方を考える良い機会です。変なしがらみを考える必要もないわけで…

「馴染めない」という認識を持たれるプレイヤーさんの多くは、とても繊細で心優しいか、ご自分の振舞いに自信が無い方なのだと思います。しかし、これは個人的な感覚ですが…「同じ人間、しかも同じゲーム内でのコミュニケーションなのだから、過剰すぎる謙遜は不要だ」とボクは思っています。

よくやってしまいがちですが、「〇〇出来ない…」というネガティブな思考を支えようと「出来なくても大丈夫だよー!」「わたしがサポートするよ!」と述べてくれる人たちに、いつの間にか囲まれてしまっている…そして、そうした人たちに依存してしまうパターン。大多数のプレイヤーが居る中でこうした「閉鎖的な思考」に陥ってしまうのは、どこかで誰かに負担が出てしまいがちです。

コンテンツファインダーなどでもしばしば「暴言を吐かれた」「ロール放棄された」といった話がきっかけ・トラウマとなって、CFを避けるようになった…という話もありますが、基本的にそうした事例の8割はコミュニケーション不足が原因で発生しています。ここでの「CFに関する振舞い」については言及を控えますが、バトルコンテンツに依らずとも交流できるFCやLSで、同じことをやってしまうのは勿体ないです。

面白いと感じたことにはエモートを乗せて返す「挨拶」返しの時には相手の名前を添える、こうしたほんのちょっとした気遣いだけで、受け手が得る印象はガラリと変わります。少しずつ挑戦してみてはいかがでしょうか。

やってはいけない・やめたほうがいい振舞い

ここまでのお話は「悩んでいる側」の視点で改善できるポイントについてのものでしたが、馴染めない原因がそもそも周りの環境にあるものも当然あります。パターンは様々ですが、代表的なものを載せておきますので、ぜひ振舞いを振り返るきっかけとなれば幸いです。

①性別に関わる話題や下品な表現、公序良俗に反した発信が多い

もうこれはボクがどうこう言わずとも分かっている皆さんが多いと思いますが、場合によってはハラスメントで通報の可能性があることなので気を付けましょう。特に「ロールプレイ」を楽しむことを是として遊んでいるプレイヤーさんもいるわけなので、そうした方々にも気持ちの良い発言・雰囲気作りをすることを心がけたいですね。

いきなり脱ぎだしたり、強制させたりするのもこうした視点上は宜しくないです。FCイベントで「罰ゲーム」をやるときなんかにやってしまいがちですが、嫌な人は本当に嫌がる行為なのでご注意を。(割と組織脱退の事例になり得ます)

②語気の強い表現が多い

特に注意したいNGワードは下記の3つ。

・「常識」
・「~とかwww」(具体的にどうと言わないタイプの表現)
・「〇〇は~~でしょ」(断定的な言い回し)

このゲーム、基本的にプレイヤーの年齢層が「高い」と思っておいた方が良いです。ですので、断定的な表現を使うと6割くらいの確率で「いやそれはちょっと変だぞ」という意見を持つ人が出てきます。表に出てこないのは「言わない」だけです。(当サイトの意見に関しても恐らくそうでしょう。読者の皆様のご配慮に感謝しております)

これは数あるオンラインゲームの中でも比較的珍しいのではないかと思うんですが、背景的な部分としてFFシリーズ自体がかなり年数の長いゲームであること、同シリーズが既にFF11というオンライン作品を経ていることが大きいと見ています。実年齢が20代前半で「過去にFF11をプレイしていた」人はかなり少ないのではないでしょうかね?

…というわけで、よほど仲の良い関係でない限りは「知っている」ことをアドバンテージとして見ているかのような表現はトラブルの原因になりますし、語気が強ければ強いほどトラブルの頻度は高くなります。注意しましょう。

③確たる理由を説明せずに「~~した方が良い」と提案する

ヒトの発言は基本的に「本意」があります。特にチャットの文化が一般的なMMORPGにおいて、「あ」とか「おっ」という「口を突いて出る表現」は、わざわざチャットになっている時点で必ず「気を引きたい」「いま気づいたということを表現したい」という本意が隠れています。

つまり「~~した方が良い」という提案においても、提案者側の恣意が少なからず反映されているわけです。

これ自体は別に悪いことじゃないんですが、問題はその理由を説明しないケースですね。

提案した側に「〇〇なので」~したほうがいい、という理由付けが無い場合、提案された側がそれにそぐえなかった場合に「出来ない理由」を探す必要性を感じさせてしまうのです。こうしたシーンが負担になることって結構多いです。

これには対策があって、「どういう理由でそれを勧めたか」という「理由付け」を伝えてあげることでグンと負担を減らすことが出来ます。先に述べた通り、受け手側は「本意」を読み取ることを無意識的に行ってから回答を返すので、この作業が負担になるわけですね。理由が分かっていれば、「あぁなるほどね」となりますので、提案を受けるにしろ断るにしろ、回答しやすくなるのです。

何気ないことなんですが、自分のスタンスを伝えることで逆に相手の負担を減らし、お互いが楽に過ごせる、コミュニケーションの手法の1つです。「断りやすいような提案を心がける」、意識してみましょう。

あなたが「いい人」であろうとする限り、基本的に敵は少ない

長らくボクもネットの世界に馴染んて来た人間の1人ですが、特に最近感じることがあって、こうしたサイトの運営やロドストのチェック、TwitterなどでTL観察をしていると、みんな何かしらの正義を持っていて、いざという時には誰しも気軽にそれを主張する時代になったんだなぁ…とつくづく思うようになりました。

多様な人がいる中で声をあげるのは、なかなか難しいものです。FF14という世界においてもそれは同様で、万人に好かれたり、歓迎してもらったり、喜んでもらったりすることは難しいですよね。

ただし一方で、「こういう考え方の人もいるんだなぁ」とドライに吸い上げられるようになってきたのも、現代社会の良いところです。そして観測上、基本的にパッと見て「あ、この人いい人だな」と思えるような人を相手に、ダラダラと噛みついてくる人はいないな、ということも分かってきつつあります。

現実世界においても、意図せず誰かを傷つけてしまうことは往々にして良くあるわけで…ならばせめてネット上だけでも品行方正に振舞いたい、というのが基本スタンスなんですが、それを意識的に続けてきたおかげで、ここぞという時に随分と周りの人たちに助けてもらえるようになってきました。本当にありがたいことです。

誰かを変えるのは難しいことですが、自分がこうありたい、とすることは比較的かんたんです。FCに馴染めない・LSで発言できない、とお悩みの方も、まずは「自分」に出来ていない事をなるべくドライに受け止めて、代わりに目の前のキャラクターにやらせてみせましょう。その「アバター」が、貴方自身の枷をきっと外してくれると思います。現実世界で人との交流が少ない…と嘆いている人が、オンラインでも同じ悩みを抱えてしまうのは勿体ないですよ!

例によってFF14とリアルの境界線を行ったり来たりするような抽象的な記事になりましたが、恐らく読者の方にもそろそろ伝わりつつあるスタンスだと思いますので、お付き合い頂ける方は引き続きどうぞよろしくお願いいたしますw

ということで今回はここまで。次回テーマは「FCと高難易度コンテンツの関わり方について」です。お楽しみに…

それでは!
しおんず
  • MMORPG「FinalFantasy14」における「フリーカンパニー」の運営について考察しています。GaiaDC・ValeforサーバーのFC「光のお隣さん」マスターにして「光のお隣さん計画」発起人。FC所属を通して、FF14を息の長いコンテンツにしていくための情報を発信していきます!

FC所属中の心構え

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA