しおんずです。ゆっくり目の更新になってしまい恐縮です…w
おかげさまで当FCのメンバー募集期間も無事に終わりましたので、しばらくは今回の募集に関して感じたことなどを記事にしていけそうかなというところでございます。一方でコンスタントにアクセス頂いている方も居るみたいで…引き続き何かきっかけになる発信を出来ればと思ってますので、どうぞよろしくお願いします。
さて!今回は前回告知しておりました「サブマスター」(副マスター)さんのことについて考察して参ります。今ご検討中の方、既にサブマスターさんがいらっしゃるFCさんにもお役に立つ内容になるよう頑張ります…w
目次
「サブマス、実は一番大変な役職」説
早速ですが、うちのFCには「サブマス」がおりません。これはメンバーに周知している事項というわけではありませんが、暗黙のうちにマスター(つまりボク個人)の判断で置かないようにしております。
なぜかと言いますと、「FCマスターより負担がデカいから」です。
いやそんなことは無い…と思われる方ももしかしたらいるかもしれませんが、例えば仮に今あなたが所属しているFCさんにサブマスさんが居ないとして、
・そのFCのサブマスに就任する
・新しくFCを設立してそのマスターを請け負う
どっちが楽ですかね?
ボクだったら間違いなく後者が楽だと思います。
ミソなのは、FCの設立=「やりたいことがある」という点で、結果的に「組織化」という概念が後から生まれてくる分、マスターは組織を自由に動かしやすいポジションにいます。
かたやサブマスは、先に出来上がっている「組織」に対して後天的に発生してくるポジションなので、「組織の存続」を念頭に置いた運営補佐を行う方が殆どだと思うんですよね。
まぁ言い方は悪いですが、マスターがある意味「無責任な人」でも成立するのに対して、サブマスは「無責任な人」が据え置かれることって殆ど無い(そうでなければサブマスの存在意義が不明になる)ので、どうしたってサブマスさんの方が精神的にしんどいポジションになるのではないかな、という風に考えています。
身の回りにお見かけしませんでしょうか?
サブマスのお勤めに疲れてしまったプレイヤーさんとか、マスターさんが行方不明になった為になし崩し的にマスターを引き継いでしまったサブマスさんとか…
ボクの周りにもチラホラとそういうFCさんを見かけていたのもあって、「サブマス」という役職は安易に与えるべきではないのかな、という考えに至っています。
優れたサブマスは、マスターと衝突するのが上手
そんな中、マスターさんと上手く折り合いを付けながら運営しているサブマスさんの特徴として僕が注目しているのは、
「運営歴の長いFCのサブマスさん、マスターと衝突するのが上手である」という点です。
あなたのFCに、マスターさんと一見そりが合わないように見えるのに、FC所属歴の長いプレイヤーさんっていませんでしょうか?もしかしたらその方、サブマス適正があるかもしれませんw
…というのも、FCって基本的にまずマスターが「こうしたい」というのがあって発生している組織だよ、と繰り返し述べてきました。その時期に応じて取り組むコンテンツは変われど、運営において重視しているマインドというのは、多くのFCマスターさんにとって不変なものであることが多いです。
マスターから見た時、サブマスさんというのはどの程度この「マインド」を理解されているかどうかで、任せたい役割が大きく変わっていくものだと思うんですね。一見してマスターとの衝突が多いプレイヤーさんであっても、その視点が「マスターの見落とし・配慮不足」からくる衝突であれば、組織としては当然「是」になるやり取りです。これを引き出せるプレイヤーが居るということはFCにとっても財産ですので、優れたFCマスターさんはそういった人材をしっかり要所に据えられている、という印象があります。
凄いところでは、「サブマスの3人が自分(マスター)の言うことに絶対反対してくるので、毎回提案を叩かれる」というFCマスターさんの話を聞いたことがありますw
裏を返せば、組織としての方向性を正す役割をしっかり務められているサブマスさんが居ること、そしてそれを許容できるマスターさんの懐の深さを感じられるお話でもありますね。
ところで、サブマスさんを置くにあたって、どのような補佐をお願いすべきか?ということについてですが…
基本的に、人事に関する部分はサブマスさんにお願いしない方が得策かなと考えています。
やはりサブマスさんと言えど「いちプレイヤー」「いちメンバー」であり、そういったポジションであるからこそ出てくる意見も多々あるかと思うんですね。参考意見としては非常に頼りになりますが、だからといって人事に関することまで権利を預けてしまうと、いざという時に誰がその責任を負うべきか?という部分で話がこじれがちです。先に述べましたが、「FCのマインドを正確に把握しているのは、およそFCマスターだけだ」という視点を持って、人事に関する部分だけはマスターが責任を負うのが無難でしょう。
ということで簡潔に書くと、「問題が起こる原因・回数を少なくする」ために活動するのがサブマスさんの役割で、「起こった問題をどう解決するか」に焦点をあてて活動するのが、マスターの役目と言えるかと思います。
この点において、マスターさん達におきましては、他のFCさんがどのように問題を解決しているか、日頃から他のFCマスターさんと交流し共有しておくのがオススメです。当サイトがそうであるように、よそのFCと自分たちのFCでの違いを理解しておくこと、そしてそれをどう自分たちの組織に生かすか…というところまで練ってから、サブマスさん達に共有・相談すると、何事も上手くいくのではないかなと思います。
サブマスさんも、基本的には「マスターが出来ない事」を探して取り組んでくれているはずです。何を問うてもマスターさんと同じ回答をするのであれば「マスターに聞いた方が早いじゃん」となるので、マスターがどう判断するかはさておき、臆せずに自分の意見を発言できる人であれば、マスターにとってもメンバーさんにとっても好ましいサブマスさんと言えるのではないかと思います。
サブマスを置くのか、代わりのシステムを考えるのか
さて、実際にサブマスさんを置くべき規模感のFCはどのくらいなのか、というところについても踏み込んでみます。
おおむね、20人以上いるFCさんであれば、ほぼ間違いなくサブマスさんが居たほうがFCとして円滑に動いているように見受けられます。適正にもよるかとは思いますが、人ひとりが管理できる集団の人数というと、およそ30人くらいが限界ではないかなと。アクティブメンバーの割合が7割くらいあったとすると21名。どうしても連絡漏れやスケジュール調整がハードになったりということが想定されます。
逆にFCとして極少人数で回しているのであれば、無理にサブマスさんを置く必要はないでしょう。(というか、8人以下のFCさんであれば実質「固定」の活動とそう大差ないわけで、サブマスさんの助力を得る前に解決すべき部分があるような気がします…)
では、サブマスを置くのが難しいと感じていらっしゃるFCさんの場合はどうしたほうが良いのか?
一例として、うちのFCでは「小規模のまとまりをメンバーに意識してもらう」ことを念頭において活動しています。
会社で例えるならば「営業部」「総務部」「人事部」などというように、FC内で各プレイヤーさんごとにザックリとラベリングしています。ただし、ここでは役職としてそういう認定をするのではなく、あくまで各人の「得意なこと」に焦点を当てた上で勝手に想定しているだけであり、メンバーさんに押し付けているものではありません。FF14はやりたいことを自分たちで決められるゲームですから、マスターと言えどその点を踏み越えないように心がけております。
で、これをベースに「〇〇なら□□さんが詳しいね」「××さんはこのコンテンツ行きたいって言ってたね」というのを引き出すようにして、メンバー間同士での交流が進むように運営を行っております。
前回記事で、FCに対する所属意識や責任感について触れた記事を書きましたが、これらは「その人が得意なこと」を前面に出してもらうことで、メンバーへの貢献度を高めやすくする取り組みでもあります。ある程度の段階まで来ると(「ボトムアップ型」とは言わないまでも)各メンバーが自然とやりたいことを自由に発信できるようになる、「横並び型の組織」が出来上がってくるので、マスターとしても運営上非常に助かる…というわけです。
しかし一方で全く興味のないコンテンツに対しては疎遠…という形になってしまわないよう、加入の段階で「第〇期生」というカテゴリーを設定して、特に何が無くとも1つのチームとしてお互いを認識してもらえるようにしている、という感じです。
ちなみにこの「〇期生」という表現は相互リンク「誰が為のエオルゼア」にてその活動を報告されているCWLS「タガタメ学園」様にあやかった表現となっておりますw
(※宣伝:現在9期生募集中とのことです。GaiaDC所属の方は是非ご覧ください!)
似たような所では「部活」とか「〇〇の会」などと言った名称で、FC内の小規模グループ設置を推奨しているFCさんなどもお見かけしています。FC外部の活動(例えばボズヤ戦線など、何か特定のコンテンツに注力するLSやCWLS)に所属しているメンバーさんなどが居れば、その人を中心とした活動を促すことで、FCメンバーとの交流も担保できるかと思います。それらの中心メンバーから「FCでもこれをやりたい」と声が上がるようになればなお良しですね。
大変な役職には「期間」を設ける
もう一つ、うちのFCで行ったこととして…
今回、5.35配信と同時に開始したFCメンバー募集では、「人事部長」を1名抜擢し、そのプレイヤーさん中心に募集活動を進めてもらいました。結果的には大成功で、ボク1人では間違えなく出会えなかったであろうプレイヤーさん達とも接点を作ってくれました。
人事部長の選定にあたっては、ほぼ全員が「人集めに協力するよ」と声を上げてくれていたのですが、今回の選定にあたってその方にお願いした理由が
・アクティブメンバー内で一番最後発のプレイヤーであったこと
・日頃からコンテンツルーレットの呼びかけなどを一番積極的に行っていたこと
この2点によるものでした。要するに、「新人さんに、気持ちの上でもコンテンツ進捗の上でも一番寄り添える・見本となり得るプレイヤーさん」だったことが大きいです。
結果、人事部長さんは立派に務めを果たされたので、募集活動終了に伴い任を解いた形となりますが、本当に素晴らしく、こちらの想定以上の活躍をしてくれたなぁ…と誇らしい気分ですw
比較的プレイ歴の長いプレイヤーさんがサブマスを請け負うことって多いと思うんですが、仮にうちがそういったサブマスに人事補佐をお願いしていたら、ずいぶんと違う結果になっていた気がしますね。
サブマス、というとやはり責任感のある人に…というイメージになるかもしれませんが、一つ一つの問題・課題にフォーカスすると、容易な解決パターンは結構あったりするものです。無期限にポンとその役割をお願いするのではなく、「いつまで」という期限を設けた人事裁定を行い、活動を進めるのも1つの方法です。学校のクラスにおける「委員会」みたいなものですねw
期限・目標が決まっていれば、どんな人間でも大なり小なり、ゴールに向かって進んでいけるものです。極力、(マスター自身も含め)特定の誰かに負荷がかかりすぎないような調整をしていくことで、サブマスを置かずとも運営が上手くいく事例は多くありますので、考え方の一助になれば幸いです。
終わりに
この記事を書こうと思ったきっかけは、過去「一度サブマスさんに補佐をお願いしたけど、なかなかその任を続けて頂けず、結果としては上手くいかなかった」という声を目にしてのものでした。記事中に書いた通り、うちがサブマスを置いていないのもあって、そこでどのような悩みが発生していたのかは推察が足りていない部分もありますが…
大事なことは、「自分の思っていること全てが、相手に正確に届くとは限らない」ということ。マスターがFCに対して思っているイメージと、サブマスが持っているイメージは違っていて当然ですし、それでいいのだと思っています。
現実でも言葉のやり取りにおいて齟齬が発生するくらいですから、チャットがコミュニケーションのメインであるこのゲームでは尚更難しいことです。より安定的な運営を目指すのであれば、サブマスさんの是非について、あるいはメンバーが思っていることについて、聞き出しやすい環境を作ることを心がけたいですね。
さて、次回の更新内容は「休止中のメンバーについて」でございます。お楽しみに!